Sun, Nov 08

  • 20:30  あの時臺所で指を切らなければ、その指を私が舐めなければ、貴女はこのやうな目に遭はずに濟んだのかもしれません。今、兩の指はきれいに切り揃へられ、滴り落ちる血を十個のワイングラスが受け止めてゐる。後悔はないはずです。あの時「舐めて」と言つたのは貴女のはうなのだから。 #twnovel
  • 00:13  この魂だけは私に狩らせてほしいと、少し前から上に掛け合つてゐた。もうそろそろだとわかつてゐたからね。何もしてあげられなくて、私はずつと君をこゝから見てゐるだけだつた。やうやく今、願ひが叶ふ。私が君にしてあげられる唯一のこと。さあこの鎌で。ひと思ひに……ヨウコ。 #twnovel

Powered by twtr2src