Wed, Nov 24

  • 16:56  「百に千切りし外れ籤、その一片を額に、別の一片を舌に貼りて町に出でて、同じ風体の者と出会ひし時は皮袋に入れし残りの紙片より一片ずつを交換すべし。この行十日続けし後再度籤を求めよとの神託あり」などとがなりたてし婆の法螺も値のうちとその店にて籤求める客の足は絶えず。 #twnovel
  • 16:55  其の男、天より野に放たれただ歩めと命ぜらる。其の肌、灼熱に焼かれて赤黒く爛れ、寒風に晒されて乾涸び罅割れ、相貌異形の者と化すも、歩み止めることあたはず。男、天に問ふ。何故我を歩ましめるか。されど天これに答へず、野の土に帰す時来り。答、其の死顔より類推する他なし。 #twnovel

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